静かに壊れていく秒針たちが

詩メインで、あとは徒然に音楽のことなど

灰と配当

灰と配当 許された終わり
禁断という軽くて安価なレッテルの上で
安定してバランスをとれていると勘違いしてみても


嘘の中に咲く蕾に恐れる時間
抱えた頭の中の時計はチクタクチクタク
瞳の中の瞳に見つめ返されると目を逸らす

井戸の中の井戸
乾いてもそこに手を伸ばさないのは
保身か怠惰か

消え去りたいと口にする実存主義
存在し得る理由を並べては安心する自虐と自傷行為
それを自慰的だと指摘されても素面

ペルソナにケチャップ
流れない血液
血小板に潜む暗鬱に


灰と配当
与えられる消滅を涙の流れ無い瞳に託して過ごす