静かに壊れていく秒針たちが

詩メインで、あとは徒然に音楽のことなど

化石と翼

迫害されたものに祝福を
薄紅色の悲しみを
Cloveの香りの煙草をくゆらしながら
寒い朝の中
震える指先で震えたあなたを抱きしめたのです

遠く聞こえるワルツ・フォー・デビィ
肌をすり抜けて聴こえるリズム
外で笑う子供たちの戯言
混ざり合って 新しい音楽がそこにはあって
理解などされずとも 肯定などされずとも
ただ命がふたつ そこにあって

追憶と深海
現在と過去の線路
回想と回送、あるいは階層
折り重なり 隔てられ
埋め立てられても存在し続けていく

迫害されたものに祝福を
寒い朝に 唇から 祝福を