静かに壊れていく秒針たちが

詩メインで、あとは徒然に音楽のことなど

会うべき人に出逢えることを人は喜びと呼びます

UNISON SQUARE GARDENが売れたことをアニメタイアップが原因だと言っている人がいる。そういう側面は大きいのだろうが、だったらアニメタイアップで売れていないバンドの多くはどうなるんだろうという話になる。

 

カップリングに対するこだわりだとか、そもそもの世界観だとか、そういうものが本人たちとリスナーの間でシェアされるからこそ、現在のように売れてきたとされる状況になったのではないかと思う。

 

CDが売れない時代と言われていても、そもそも楽曲の良いものはどんな形であれリスナーは欲するわけで、昔よりも枚数は捌けないとしても、音楽を大事に聴く人の絶対数ってそんなに変わらないし、CDの価値がどうたらっていうけれど、じゃあ逆説にその場所でしか感じられない魔法を経験できるライブって場所の価値は上がっているわけです。

 

UNISON SQUARE GARDENのライブは昔、一度観たきりだけれど、とてもいいパフォーマンスをしていたし、最近のライブ映像を見てもそれはさらに磨きが掛かっているように思う。

 

いいバンドってのは、良いライブをするものです。なにより、それを再現するための楽曲ってものがいい。アニメ主題歌だからどうとかよりも、届く媒体にふさわしい音が出逢って、知る人が増えたってことなんだと思った。

 

そういう意味で、凛として時雨の新曲がアニメ主題歌になったってことで、TKのソロを契機として時雨を聴くようになったリスナーが、本隊を気に入ってまた色々な音楽を聴いていくようになると面白いなと思った次第です。

 

多分、VOCALOIDだとか、ニコニコ動画がもたらした物と壊したものってとても多いんだとおもう。そういう流れに本文に至る道筋もあるのではなかろうか。新しい場所と新しい出会い方みたいな。