放浪者
眠りのパートナーズ
暗がりで光り泳ぐクラゲたちのっ待つ部屋
アロマキャンドルと毒の香り
120円程度で買ったアイスクリープをスプーンの裏で溶かしながら
バニラエッセンスの苦味に顔を歪めて
その後で破顔
開放なのか解放なのかわからない魂の門を潜りなら
ベルベットアンダーグラウンドを聴く
安い憂鬱と安易な退屈に包まれながら
回廊を転がり進む
そういうライク・ア・ローリング・ストーン
誰かの格言をアレンジして
さも自分の言葉のようにと批判されながら
砂金を探すようにこぼれ落ちたそれらの中に己の言葉を探し
あちらへふらふら
こちらへふらふら
放浪と言う行動
自発的呼吸と自発的歩行
放浪という衝動
進め
進め