可燃物として
欠落感があるから
特出した何かが手に入るなんて定型文で
自分の願望を諦めさせる旅路
先生それはどんな症例ですか
奨励される普通のオンパレードにげんなりして
パレードを抜けだして裏地でビールをあおる
寂れたバス停
電灯の点滅
意識もシンクロして消えていくのでしょうか
眠る前に
眠るまで
俺はきっと不完全燃焼
それでも燃えるならまだマシだと思いたい
不燃物
埋めることが仕事になるより
ずっと随分まだいいような予感がする
星は焦げた太陽に焚かれた
未来は不確定のまま転がっている
欠落を感じても
必ず何かが手に入るわけではない
だから
歩いて行く 燃え尽きるように
火をつけて
火をつけて