2014-10-12 似あうのは 詩 不幸せが似あうのは 長い間下を向いて暮らしているから 上を向いても上向かない事に項垂れて その重さで固定されて沈むばかり 青い鳥を欲しがるけれど 鳥かごに入れるのは厭だなんて 偽善者にすら届かない 半分だけの使命感を指名して 結局は持て余す だらけた坂道の中頃 太陽に眩しさを求めないから 影と語り合って落ち着いたりして 影踏みもそもそもなんだか申し訳なく 縄跳びを楽しんだのはそういう理由がひとつ 幸せが似合わないのは 上も下も向きたくないだけで 明らかに迫害されたように思ってしまうから それだけの理由から始まる憂鬱は 長く遠い日々に膨らんだケーキのようだ