静かに壊れていく秒針たちが

詩メインで、あとは徒然に音楽のことなど

2014-08-27から1日間の記事一覧

ぬるさ

雨の日 ビール ため息とため息の間の息継ぎに紛れ込む静かな喜びは しとしと 狂ったような正確さで 僕の右から左までの空間に満ち始める ペインキラーの名前と 好きだった女の子の名前 並べて 覚えて それは紛れもない好奇心と追憶の混合物 流想 夢想家 幻想…

永訣の森

夜の鳥 風邪を引いた三日月が断面的に水面に映る頃 身を縮めて震えに耐える 鼓動の数だけ泣くように 震える体を自ら抱く 星が落ちた記録 その穴に隠した気持ち 覗くこともなく 干からびて忘れられていくだけで それが寂しいと星は嘆いた 夜の鳥はそれを聞く …

白日、白夜、海の月

遠くに星が見える そう思うのは星に住んでいるから ありふれたラフレシア 食べるために生きて 生きるために食べる 奪い合うために欲するなら この発心も発疹じみた病気 彼方を望む そう思うのはここが嫌いだから どこに居るのかわかっても居ないのに 凍土の…